妊娠期から就学前までの子どもの健やかな成長・発達の支援はもちろん、家族全体の心身の健康サポートも目的としています。
フィンランドでは妊娠に気づいたらネウボラに行くことが定着しています。
ネウボラはどの自治体にもあり、健診は無料です。妊娠期間中の健診から、出産後も子どもが小学校に入学するまで定期的に通い、保健師や助産師のような専門職のネウボラおばさんと対話を通してアドバイスをもらいます。
担当制になっているため、お互いに信頼関係が築きやすく、問題の早期発見、予防、早期支援につながっています。
健診は予約制で、母子の医療的なチェックだけでなく、個別に出産や育児、家庭に関する様々なことを相談できます。訪問による相談も可能です。
医療機関の窓口の役割もあり、出産入院のための病院指定、医療機関や専門家の紹介もしてくれます。
ネウボラの語源
フィンランド語で、ネウボ(neuvo)はアドバイス、ラ(la)は場所を意味します。
出産ネウボラ
妊娠・出産、親になる助走期間のサポートをします。
子どもネウボラ
就学前までの子どもの発達・子育て支援
ヘルシンキ市作成のネウボラ紹介ビデオ(音声は日本語です)
乳児の簡易ベッドにもなる箱の中に掛布団、マット、ベビー服から哺乳瓶、おむつまで、重さ約8キロ約50点のベビー用品がぎっしりつめこまれています。実用的で、毎年、デザインも変わるので、初産のお母さんに、人気があります。
引用:ネウボラフィンランドの出産・子育て支援 高橋睦子 著 105P